伝統菓子・地方菓子
  2.ガレット・デ・ロワの歴史
 400年もの間、フランス人に変わらず愛されているガレット・デ・ロワは、キリスト教の公現祭(1月6日)に因んでいます。

 16世紀フランスの教会では、毎年公現祭に、その年の司祭を選ぶため、フェーヴ
(仏語で空豆の意味)を一つだけガレット・デ・ロワに入れ、それが当たった人を司祭としていました。そしてそれが一般家庭にも広がり、公現祭には、そら豆や金貨を入れた大きなお菓子を焼いて、当たった人を王や王妃に選ぶようになったのです。
公現祭(エピファニー)
キリストの生誕を聞きつけて、東方からバルタザール、メルシオール、ガスパールの3人の聖人(王とも博士とも言われている)がベツレヘムに到着し、キリストに謁見し、お祝いの品贈ってその誕生を祝った日。つまりご公現(神が公に現われる)をお祝いする日です。本来は1月6日ですが、1月6日が日曜日でない年は1月6日の後の最初の日曜に祝います。