伝統菓子・地方菓子
  3.フェーヴ
 フェーブは、直訳するとソラマメという意味です。ソラマメは、胎児の形をしており、古代から命のシンボルとして扱われていました。結婚や農耕にまつわる祭事の際は、ソラマメがふるまわれたといわれています。

 金貨やソラマメが陶製の人形になったのは、19世紀、工業化が始まり陶磁器の
流行したころです。1874年、パリのお菓子屋さんがはじめて、ガレットの中へ陶製の人形をいれたのが始まり。それから陶磁器製造者たちがいろいろな人形を作り始めました。


 元はキリスト生誕にまつわるお祭りなので、当初は、キリストがおくるみにくるまった人形などが多かったのですが、機関車、キュービスムの道化師、近衛兵など、時代を反映する形のものなども作られるようになっていきました。