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フィリップ・ビゴ(ビゴの店)

親愛なるガレット・デ・ロワクラブの皆さん、ボンジュール!

日本に初めてフランス人のパティシエが来てから約55~60年が経っていますが、おそらく初めてのガレット・デ・ロワも同じ頃に上陸したのではないかと思います。
私自身は日本に来て47年ですが、最初からガレットを作っていました。当時、このカトリックのお祭りを理解頂き、そしてガレットを広めていくということは、本当にむずかしいことでした。
今日、本クラブでは多くの方がガレットの風習を知って下さっていますが。

私はパン屋を営む家に生まれました。私の子供の頃のフランスでは、宗教は人の生き方や日常生活に多くの影響を与えるものでした。また、キリスト教も大きく分けるとカトリックとプロテスタントの二つがありますが、カトリックにおける教会の存在は大きく、そこが司る祝祭日も大変身近なものとして人々に受けとめられていました。1月6日のエピファニーもそのひとつ。12月25日にナザレで誕生したイエス・キリストを訪ね、三聖人がお祝いを述べたというこの日は、ロワ(王:この場合は三聖人)のお祭りの日ということになりました。

ガレット・デ・ロワはバターの多すぎないフイユテ生地の中にわずかなラムの香りをつけたアーモンド・クリームを詰めて作られます。もちろんフェーヴを入れることを忘れてはいけません。
そしてできることなら、人々が集い親睦を深める場にふさわしいお菓子であるということを理解して、作ってほしいのです。
誰もが好きなシンプルなおいしさ、厚みはひかえめ、そして値段も高すぎない。これが真のガレット・デ・ロワ。
大きさは6~8人用、8~10人用、10~12人用というあたりがスタンダードでしょうか。人数がそれ以上なら…切り分けるのも一苦労、そしてフェーヴも争奪戦に?いやはや大変な騒ぎになるでしょうね。(2011.3)