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2010年4月

藤生 義治(パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ)2010年04月30日

今冬のヨーロッパは大寒波のため非常に寒いと聞いていたが、私の訪れた3月中旬のパリは、もう春の訪れを感じる程暖かかった。

今回パリを訪れたのは、コンフィズリーのスタージュ(講習)を受講したいと思ったからでした。教室で教える機会は多いのですが、スタージュを受けたのは何十年振り。
授業には多くの経験を持つ3名のシェフ・パティシエが参加し、午前・午後とも4時間程の講習の中でそれぞれ計量から作業、仕上げまでを行いました。

3日間という短い時間でしたが、伝統的な製法で作られた菓子を見て、あらためて基本に戻って作ることの大切さを感じました。
コンフィズリーはフランス人の幼いころから慣れ親しんでいる駄菓子の様なものが多く、さまざまな地域に多種多様な菓子があります。

この種のお菓子は日本人には受け入れにくいお菓子と思われていたのですが、実は昔から日本にも作られていた砂糖菓子に通じるものがあるようで、10年間作り続けて最近やっと手ごたえを感じています。

スタージュを終えた翌日には、一緒に受講していたシェフ・パティシエのお店「サンドランス(Sendrens)」に友人と伺い、美味しい昼食を頂きました。

たまには、こんな心のリセットも良いものです。
(2010.4)