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伝統菓子・地方菓子- Traditional confectionery -

伝統菓子・地方菓子

●ガトー・ナンテ2015年07月30日

ガトー・ナンテ  Gâteau nantais
名前につけられたナントはブルターニュとロワールが交錯するフランス西部の都市。大西洋に注ぐロワール川の河口に近く、16世紀より砂糖や香料、タバコなどのアフリカや西インド諸島の生産物を輸入する貿易港として栄えた。ガトー・ナンテはこの町が繁栄の極みにあった18世紀に、あるフアシエ(フアス=ロワール地方のパン菓子、を作る職人)によって作られたといわれる。当時はバターは使われずアーモンドが主体だったが、青レモンの皮とバニラ、“アンティル諸島(西インド諸島のひとつ)の”と明記されたラム酒が入るなど、貿易の富を感じさせるエキゾチックな配合だった。20世紀初頭になって、土地の家庭婦人のおもてなし菓子として現在のものに近い配合となり、あわせてパン屋のお菓子として発展してきたという。

○用語・人名解説
ナント Nantes
熱帯産品をヨーロッパに中継したことのほかに、アフリカ奴隷貿易が繁栄の要因でもあったナント。その資本力は工業、造船業、運輸業などの発展を促し、早くから産業が栄えた。フランスでは知らない人のない大手製菓メーカー「LU」のロゴでおなじみのルフェーヴル・ユーティル社(現ダノン社)も、ここを本拠地とした企業のひとつ。同社の看板商品であるビスケット“Petit-Beurre”に刻まれた“NANTES”の文字に、その栄華をとどめている。

ガトー・ナンテ

ガトー・ナンテ

パティシエ

藤森 二郎(ふじもり・じろう)

1956年東京都生まれ。80年(有)ビゴ入社。84年「ドゥース・フランス」シェフ兼支配人就任、89年㈱ビゴ東京設立、「ビゴの店」鷺沼店オープン。98年「エスプリ・ド・ビゴ」、2000年「トントン・ビゴ」オープン。08年フランス政府より農事功労賞受賞。

パティシエ

パティシエのお店情報

ビゴの店 鷺沼店
神奈川県川崎市宮前区小台1-17-4
Tel : 044-856-7800
9:00~19:00 月曜休

パティシエ

レシピ

藤森二郎(ビゴの店)
ガトー・ナンテGâteau nantais

(直径21㎝4台分)
バター 570g
グラニュー糖 675g
アーモンドパウダー 450g
薄力粉 180g
ベーキングパウダー 15g
全卵 675g
ラム酒 135㏄

グラサージュ
粉糖 300g
ラム酒 60㏄
シロップ(水1500㏄/上白糖960g/水あめ120g) 適量