ホーム > 活動報告 > 大阪伝統菓子講習会開催

活動報告- Activity Report -

大阪伝統菓子講習会開催2022年09月 Vol.4

 クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ(会長 永井紀之)では、9月2日(水)、ドーバー洋酒貿易株式会社関西支店の会場にて伝統菓子講習会を開催しました。
 2年ぶりの大阪での講習会には、キャンセル待ちも沢山でるほどの応募があった中、2020年ガレット・デ・ロワコンテスト覇者の今西克彦(パリジーノ&アトリエドゥママン)シェフ、大亀(ヴィロン)シェフ、金子(パリセヴェイユ)シェフ、永井(ノリエット)シェフ4名が講師を務めました。

 会長永井シェフの挨拶の後、ドーバー洋酒貿易株式会社関西支店支店長、棚橋氏からのお言葉をいただき、丸山(ルガリュウM)シェフの解説のもとデモンストレーションがはじまりました。

 最初に、今西シェフの「ガレット・デ・ロワ」のレイエからスタート。コンテストに応募するにあたって、今の手法にいきつくまで、何度も試行錯誤を繰り返した話なども交えていく様子に受講者の熱い視線が注がれました。途中、焼き時間の長い「フランパリジャン」をオーブンに入れてから、大亀シェフの「ヌガーグラッセ ア ラ ピスターシュ」の講習へ。受講者は、シェフの説明に耳を傾けながら、通常レストランで提供しているものにピスタチオをたっぷり使用した豪華なデザートに、舌鼓を打っていました。

 続いて、今西シェフのガレット・デ・ロワの講習に戻り、詳しい材料の説明やポイントを伝授。受講者は、真剣にメモをとっていました。受講者だけではなく、参加シェフ達からの質問も飛び交う姿は、どのような立場や年齢になっていても学びの姿勢が職人としての成長を遂げると感じいる瞬間もありました。

 休憩を挟み、いよいよ金子シェフの「フランパリジャン」に。フランスでは、どのブーランジェリーでも販売しているこのクラッシックなお菓子の最近の製法が以前を変わってきているという最新フランス菓子事情から、そのような製法を取り入れたシェフなりのアレンジも効かせたものを丁寧な説明とともに講習。パティスリーならではのフランに、皆目を輝かせて試食し、会場を大いに沸かせました。

 そして最後は、永井会長の「クレームダンジュ」と「カリソン」に。季節によって変更するという「クレームダンジュ」のジュレは、暑い夏にぴったりのマンゴーとパッション。レストランで提供する際との違いなど細かい説明も。そして、あまり馴染みのない「カリソン」の講習では、手に入らない材料にも工夫をして他のものを使用したり、湿気の高い日本での保存方法についても惜しみなく披露しました。

 その後、サポートシェフの紹介を得て、多田(パティスリーエトネ)シェフからの締めの挨拶を最後に、会場は熱気に包まれたまま、今年の講習会は終了しました。

 クラブの講習会では、伝統菓子のレシピの提供とデモンストレーションだけではなく、職人としての日常の仕事の大切さ、シェフ達の考え方や姿勢を伝えていく機会でもあると考えております。多くの今現在、現場で働いている若い職人さんに少しでも、継承していきたく、活動をしております。

 

参加講師とメニュー、協賛頂いた会員企業、サポートシェフ・スタッフは下記の通りです。 

1. 【講師・メニュー】
今西 克彦(パリジーノ&アトリエドゥママン):ガレット・デ・ロワ
大亀 善孝(ヴィロン):ヌガーグラッセ ア ラ ピスターシュ
金子 美明(パリセヴェイユ):フラン パリジャン
永井 紀之(ノリエット):クレームダンジュ/カリソン
解説:丸山 正勝(ルガリュウM)

【協 賛】(50音順)         
アンベールジャパン株式会社、池伝株式会社、中沢乳業株式会社、株式会社ナリヅカコーポレーション、株式会社ニップン、日清製粉株式会社、ネスレネスプレッソ株式会社、株式会社前田商店、株式会社マトファー・ジャパン、株式会社明治、森永乳業株式会社、ラクタリスジャポン 
会場提供:ドーバー洋酒貿易株式会社 関西支店 
特別協賛:タカナシ販売株式会社

【サポートシェフ・スタッフ】(順不同) 
新井和碩(ア・テール)、多田征二(パティスリーエトネ)、大下尚志(ブーランジェリービアンヴニュ)、門前有(フランス菓子シャルルフレーデル)、栗原栄徳(パティスリーKuri)、玉腰智也(パティスリークロシェ)、渡邊雄二(ドゥブルベボレロ)、石本龍一(VISON多気㈱)、福嶋翔希(ガトー・ド・ボワ)、猪野みずき(ア・テール)