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2011年4月

藤森 二郎(ビゴの店)2011年04月30日

3月11日に東日本大震災が起こりました。皆さん大丈夫でしたか?
僕は丁度ビゴさんと河田シェフと3人で溜池山王の「ビストロ・ボンファム」でランチでした。写真1は地震後。

ムッシュは阪神大震災経験者の割にはバタバタ?河田シェフは震度を言い当てたり、案外冷静?僕のヒラメのムニエル・ボンファム風の皿に花瓶の水がバシャア!と台無し?いの一番に関西の西川シェフから大丈夫?電話がありました。後から聞いたら、その時たまたま、宝塚にいた永井シェフにも、お見舞い電話したそうです。そのあと消防団のヘルメットを被って作業服の町内の消防団長、マイスター栢沼シェフが「大丈夫でしたか?」と偶然遭遇。ガトーボワの林シェフからも、お見舞いメール到着。

いやはや車は大渋滞、ムッシュを都心のホテルに送り、麹町にいた、島田ジュニアをピックアップして、家に着いたのは明け方でした。いやはやとんだ1日でした。翌日から連日食パンを買い求めるお客様が店に殺到?鷺沼の近所のSジェルマンやRマーメイドは、小麦粉や材料をきらして休業?ヤバい!うちはムッシュが手配してくれたトラックが粉120袋を積んで 関西から爆走!、明け方に到着!やっぱりムッシュの判断力はスゲェ!と感心!

携帯にエスプリ・ド・パリの鈴木さんから「食パンの作り方教えて!」(笑)続いてエルメのシェフ、ドラピエさんから、今大阪だって?代官山のパッションさんから、今長崎だって?フランス人どこ行っちゃったの?誰か1人ぐらい?いないの?いました!いました!オリーブ屋さんのリュックがいました。「偉い!お前は!」と言ったら・・「お金がないから」だって。

そんなところにピュイサンスの井上シェフや、我らがノリちゃんと西野さんたちが被災地に行くと立ち上がりました!出発夜ピュイサンス迄パンを届けに行き、倉庫を見てびっくり!全国のパティシエから焼菓子の入った段ボールの山。日本の菓子屋!やるじゃねぇか!オーブン・ミトンのルミちゃんも協力させてくれと・・。ドミニク・コルビから郡山に行くからパンを千人分の依頼アリ。どうやら大森ユッキーも参加。

パニック!パニック!横浜港南台高島屋の店は計画停電ばっかし・・イライラ。僕も6月に岩手県の知り合い中学校にパンとお菓子、牛乳?持って行く予定です。早くみんな落ち着くように!頑張りましょう!写真2は鷺沼の店の前の桜です。来年はゆっくり見れるかな?慌ただしい一ヶ月でした。でも緊張感でいっぱいでした。
(2011.4)