1月12日(木)、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ恒例のイベント、在日フランス大使公邸にて「サロン・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」が開催されました。在日フランス大使館とフランス農水省の後援のもと、昨年12月に着任されたクリスチャン・マセ大使にガレット・デ・ロワが献上されました。
17時から始まり、まず2010年のガレット・デ・ロワコンテスト優勝者である寺田 和行(お菓子の森)が参加した、1月3日に行われたパリでのガレット・デ・ロワコンクール(パリ・パン菓子組合主催、会長:ジャック・マビーユ)の結果発表。300品を超える応募作品の中、10位という見事な成績を収めたことが報告され、健闘を称えられました。
続いて2011年のガレット・デ・ロワコンテスト受賞者の表彰式。当クラブ関西支部副会長、林雅彦氏の総評が述べられた後、改めて発表されました。一般部門優勝・フランス農水省特別賞の三鶴康友さん(ダロワイヨ ジャポン)、同第二位の原田喜天さん(パティスリー・パリ・セヴェイユ)、同第三位の木野内辰美さん(クラブハリエ)、ヌーベル部門賞の寺田和行さん(お菓子の森)、エッセイ賞の吉江直美さん(エコール辻東京)、エスポワール部門優勝の沓澤愛子さん、同第二位の佐藤志保さん(エコール辻東京)、同第三位の三上茉莉さん(エコール辻東京)に賞状が授与されました。また優勝者の三鶴さんには、来年の1月にパリにて行われるガレット・デ・ロワコンクールへのエキジビジョン参加のための、東京・パリ往復航空券がクラブより併せて贈られました。
18時から始まった献上式では、2011年コンテスト優勝者の三鶴さんによって作製されました特大ガレット(直径1メートル)が、盛大の拍手と共にクラブの若手会員によって運ばれました。続いてクリスチャン・マセ駐日フランス大使が「ガレット・デ・ロワのイベントは個人的にも大好きでフランスの文化遺産そのもの。ここにいるパティシエの方々には、フランスと日本のかけ橋として食の文化遺産を受け継いでほしいと思っています。」と挨拶を述べました。
そしてクラブのコックコートに身を包んだ大使らによって特大ガレットが入刀され、同クラブの島田会長は後援に対する返礼と、今後も幸せを運ぶお菓子としてフランスで愛されているガレットを作り続け、皆様と楽しみ、喜び、幸せを分かち合っていきたいと述べました。
石田勝之内閣府副大臣による乾杯のご発声により、300人を超える列席者がシャンパンを片手にガレットの試食が始まりました。会場いっぱいに会員シェフが持ち寄ったガレットは約100台。作り手の技術と思いがこめられ、美しさを競い合うかのようなガレットからは、素材の豊かな香りが立ち上り、新年にふさわしい華やかな雰囲気を醸していました。
さらに献上した特大ガレットにしのばせた5つのフェーブ当選者には、STデュポンから名刺入れが贈呈され、さらに会場を沸かせました。
今回、ガレット・デ・ロワを提供した会員は下記の通りです(ABC順、敬称略)。
東健司(キャトル)、魵澤信次(レ・アントルメ国立)、江森宏之(ベルグの4月)、藤森二郎(ビゴの店)、藤生義治(パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ)、服部幸應(服部学園)、林雅彦(ガトー・ド・ボワ)、堀江新(ラヴィ・ドゥース)、神田智興(LINDT&SPRUNGLI JAPAN)、金子哲也(レピキュリアン)、栗原栄徳(パティスリー・クリ)、フレデリック・マドレーヌ(ル・ポミエ)、丸山正勝(LE GARUE M)、永井紀之(ノリエット)、長根山仁志(モンタンベール)、中川二郎(パティスリーキャロリーヌ)、西川功晃(サ・マーシュ)、西野之朗(メゾン・ド・プティ・フール)、及川太平(アン・プチ・パケ)、佐藤徹(パリ・セヴェイユ)、島田進(パティシエ・シマ)、寺井則彦(エーグル・ドゥース)、ジャン=ポール・チェボー(ジャン=ポール・チェボークッキングストゥディオ)、津田宜季(神戸屋)、上田真嗣(ラトリエ・ド・マッサ)、上野啓介(正栄食品工業株式会社)、渡辺雄二(ドゥブルベ・ボレロ)
また上記コンテスト入賞者からも同様にガレット・デ・ロワの協力がありました(所属、敬称略)。
三鶴康友、原田喜天、木野内辰美、寺田和行、沓澤愛子、佐藤志保、三上茉莉